あ行

アイゼン

 登山靴の底につける鋼鉄製のとがった爪を持つ滑り止めのための道具で、氷や氷化した雪の上を歩いたりアイスクライミング(氷壁登攀)のために用いられる。別称クランポン(英:crampons)。

 アイゼンには爪の数が4本から14本程度までのものがラインナップされており、土踏まずの部分だけにとりつける4本~6本程度の爪を持つものは一般に「軽アイゼン」「簡易アイゼン」と呼ばれる。軽アイゼンは夏の雪渓や残雪期の低山などでサポート的に利用するもので、登山靴にはベルトもしくはゴムベルトを使って装着する。

 一方、8本以上の爪を持つものは本格的な冬季山岳用として利用される。その中でも前爪2本が水平方向に突き出ているものはアイスクライミングを主たる目的とするものである。ベルトによる装着が一般的だが、ビンディング式のものも見られる。

アウターウェア

 レイヤリング(重ね着)において一番外側に着用するウェア。単に「アウター」という方が一般的。

 季節や天候によって種類は様々だが、アウトドアにおいては登山用ジャケットやレインコート、ウィンドブレーカなど寒さや風雨に耐えることを目的とするものである。当然、それらの心配のない場面でアウターは省かれることが多いが、アウトドアでは天候の変化や昼夜の温度差が激しいので、それを考慮したアウターを持参しておく必要がある。

 アウターの選択に於いては基本的な性能に加え、動きやすさも重要なポイントとなる。

アウトドア

 屋外。野外。対義語はインドア。

アクティブプロテクション

 稼動部を備えたプロテクションデバイスの通称。通常、カミングデバイスのことを指す。

 逆に稼動部を持たないプロテクションデバイスの総称はパッシブプロテクション。

アノラック

 前面に開口部のない防風防寒用のフードつき上着で、登山やスキー、釣りやヨットなどのアウトドア全般で広く用いられている。「ヤッケ」とも呼ばれ、最近ではこの手のものを総称して「パーカー」と呼ぶ方が一般的なようだ。

一酸化炭素中毒

 多量の一酸化炭素の吸入により血液中の酸素運搬が阻害されて生じる中毒症状。軽症であれば頭痛や眩暈、吐き気程度で済むが、一酸化炭素は無色無臭であることから症状を自覚する前に昏睡に陥ることが多い。そのまま一酸化炭素中毒を吸引し続けると死に至る。

ウインドブレーカー

 防風防寒用のトレーニングウェアで、もともとはアメリカで商標登録されていた。

ウエストベルト

 山岳用ザックに備えられているベルトの一種で腰部に固定するためのもの。小型ザックのウエストベルトは歩行中の横揺れを防ぐことが主たる目的であるため、簡素な細いベルトが採用されている。一方で中型から大型のザックでは横揺れ防止とともに荷物の重さを腰に分散して肩への負担を軽減する目的もあることから、腰骨に掛かりやすいよう厚いパッド入りのベルトが用いられている。このようなパッド入りのベルトは「ヒップベルト」と呼ばれることもある。

 最近のアウトドア用ザックには必ずウエストベルトがついているが、カジュアルな一般レジャー用ザックにはついていないものが多い。

ウォーターキャリア

 ある程度の量の水を運ぶための容器で、調理場と水場が遠い場合などに利用する。

 アウトドアではプラスチック製や折り畳み可能な塩化ビニール製のものが用いられる。

エマージェンシーシート

 薄いアルミ蒸着シートで、急激な体温低下を防ぐ目的で用いられる。

エッジング

 エッジ(英:edge)は端(はし)、縁(へり)のことを指し、道具の縁を利用した技術やテクニックを指す言葉として多方面で利用されており、特定の分野に限定された用語ではない。

 クライミングにおいては狭い足場の岩の上でシューズの縁で体重を支えることを指し、スキーでは板のエッジを雪面に対して傾けて滑走・旋回・スピードコントロールすることを指す。

 クライミングにおけるエッジングの対義語は「スメアリング」。

オーガナイザーパネル

 ザックやバッグ類の開閉部内側に設けられた小物の整理を目的とする収納部。

オートキャンプ

 車で直接目的地に乗り付けて行うキャンプのこと。

か行

ガス

 燃料用の気体。アウトドア用の燃焼器具に用いられるガスの主な成分はLPガス。しかし、寒冷地ではガスが気化しにくく十分な火力が得られないこともあるので、プロパンやイソブタンが混合されたものもある。

ガソリン

 アウトドア用の燃焼器具の燃料として用いられるガソリンは通常ホワイトガソリンである。また、一部器具で燃料に指定されている白灯油もガソリン燃料の1種として区分けされることが多い。

滑落

 強風、降雪、不注意などにより斜面や断崖を滑り落ちてしまうこと。滑落の程度によっては死に至るほどの怪我や、ルートを見失うことによる遭難に陥る危険を持つ。凍った急斜面の滑落ではピッケルなどを利用した滑落停止技術が求められる。

 なお、落石のことも滑落と呼ぶことがある。

カミングデバイス

 クライミングに利用される、スプリングによる作動機構を持つ金属製の道具。チョックの一種。岩の割れ目(クラック)に差し込んでプロテクション(支点確保)するために用いる。スプリングの力を利用する道具であることから、SLCD(Spring Loaded Camming Device)とも呼ばれる。通称カム、カムデバイス。

 引き具を引いてカムを閉じ、クラックの中で引き具を放すとスプリングの力によりカムが開きクラックの中で固定される。可動部をもつギアであるため、適切な点検とメンテナンスが不可欠。

カラビナ

 登山やクライミングで用いられる金属製の環で、ロープとハーネスやプロテクションなどを繋ぐために用いられる。

 用途に応じてさまざまなサイズ・形状が用意されているが、形状は大きく分けてO型、D型、洋ナシ形の3種類。一般にはD型形状が一番強度があると言われている。カラビナの開口部にもスクリュー式やスプリング式などによるものがある。

カンデラ

 1948年、国際度量衡委員会で定められた明るさの単位。白金の凝固点を基準として測定し、記号はcdで表される。1カンデラはおよそロウソク1本分の明るさ。

 ランタンや電灯などの明るさを表す基準としても用いられている。

クーロアール

 クーロアール(仏:couloir)は深い岩溝や山腹の峡谷、回廊のことを指す。同様の地形を指す言葉としてルンゼ(独:runse)やガリー(英:gully)がある。

 国内では一番規模の小さいものをルンゼ、大規模な谷のような縦溝をガリー、その中間のものをクーロアールと使い分けることもあるようだが、そもそも言語の違う3つの単語で規模を判定するには無理があり最近では総じてクーロアールと呼ぶことが多い。

グランドシート

 テントと地面の間に敷くシートのこと。別名フットプリント。テント底面生地の破損や汚れを防止するために利用される。

 なお、大きいサイズのグランドシートは雨水を貯めてしまいテント底面からの浸水を招くので、底面と同サイズか若干小さめのものを利用するのが一般的。

クランポン

 →アイゼンを参照

グリドル

 グリドル(英:griddle)は調理用のフライパンや鉄板のこと。アウトドアにおいては一般的にオートキャンプなどで利用されるバーベキュー用途の鉄板のこと指す。

グレート

 →五徳を参照

グローブ

 →火屋を参照

ケービング

 ケービング(英:Caving)はスポーツとしての洞窟探検のこと。国内ではそれほどメジャーではない。

結露

 温度差により水蒸気が凝結して水滴となり付着すること。当然、自然現象の朝露も結露の一種である。

 昼夜の気温差が大きい屋外に設営されるテントでは結露が大変置きやすい。テント設営時にしっかりとペグ打ちをして本体とフライシートの間に風の通り道を確保してやることで結露は多少抑えることができる。

 また、結露はテントの生地越しの酸素の供給も阻みがちになるので、どうしてもテント内で火器を使う必要がある場合には一層の注意が必要。

ゴアテックス

 アメリカのWLゴア&アソシエイツ社によって製造販売される防水透湿性素材。その特性からレインウェアなどに利用されることが多く、多くのアウトドアメーカーやブランドで採用されている。

 ゴアテックスは「ゴアテックス・メンブレン」なる耐熱性、耐紫外線性、耐薬品性、絶縁性等に優れたフッ素樹脂のポリテトラフロロエチレン(PTFE)に延伸加工を施した延伸多孔質ポリテトラフロロエチレン(ePTFE)に、油などの汚染物質を遮断する特殊なポリマーを複合化した極めて薄いフィルムをナイロンなどの生地にラミネートし(貼り合わ)て作られている。

 ゴアテックス・メンブレンには1平方cmあたり約14億個もの微細な孔があいている。この孔は水滴より5000~20,000倍も小さく、水蒸気の分子の700倍という大きさ。これにより雨や雪などの水分は通さずに、体から放出される水蒸気を外に逃がすという透湿防水機能を果たしている。

 作りの違いや性能差により数種のバリエーションが用意されている。

高山病

 高山の低酸素・低気圧の状況がもとで人間の体に生じる様々な症状。山岳病。

 高山病の主な症状は頭痛や吐き気・眩暈などの比較的軽い山酔い(AMS)にはじまり、ひどい場合高所脳浮腫(HACE)や高所肺水腫(HAPE)により死に至るケースもある。高所脳浮腫に陥ると言動に異常をきたすこともあり極めて危険。こうした症状を抑える為、ヒマラヤなどの高峰登山に於いては高度を上げては少し下る、ということを繰り返しながら徐々に体を慣らしていく「高度順応」を図り高山病に備える。

 高山病の症状が現れる高度は個人差が大きいものの、軽度のものは標高2000m程度から発症する恐れがあるといわれている。軽い山酔い程度であれば頭痛薬を飲んで安静にしていれば治まることが多いが、無理をせずに高度を下げた方が良い。

 なお、こまめな水分補給は高度順応を助け高山病を発症を抑えると言われている。

五徳

 バーナーなどの火器で鍋やコッヘルを置くための金属製の架台。カタカナによる「ゴトク」という表記の方が一般的。別名グレート(英:grate)。

 アウトドア用のシングルタイプバーナーでは、収納時のサイズを考慮して折り畳み式の五徳が採用されているものが多い。

さ行

ザイル

 登山やクライミングで用いる充分な強度を持ったロープ。綱。

ザック

 登山者が荷物を入れて運ぶための背負い袋。リュック、リュックサック(独:rucksack)も同じ意味で用いられる。キスリング(英:kissling)やバックパック(英:backpack)もザックに含まれる。

 1970年代頃まで国内で利用されていたキスリングであったが、その後アメリカからウエストベルト(ヒップベルト)を備えたナイロン製のバックパックが流入して一気に普及、様々な改良が施されながら現在に至っている。

 ザックの容量はリットルで表され、30リットル程度の小型のザックをサブザック、デイパックとも呼び区別することがある。

サブザック

 30リットル程度の比較的小型のザックのこと。デイパック。

山岳病

 →高山病を参照

シュラフ

 アウトドアで利用される羽毛や化学繊維などが詰められた携帯用の寝具。寝袋。シュラフザック(独:Schlafsack)、スリーピングバッグ(英:sleeping bag)。

 保温性には劣るものの内部での自由度が高く主にオートキャンプ用として用いられる封筒型とミイラのような形状で保温性が高くコンパクトに収納できるマミー型とがある。

シームシーラー

 シームシーリングを行う為に用いる防水用の継ぎ目処理剤。

 ゲル状のものとテープ状のものとがあり、テープ状のものはシームテープとも呼ばれる。

シームシーリング

 生地の縫い目(英:seam)に対して防水処理を施すこと。シール加工。

 アウトドア用のテントやウェアでは防水性や撥水性の高い生地が利用される多いが縫い目から水分が浸入する恐れがあるため、縫い目に専用のシール材を塗布したり防水用のテープを貼るなどの処理を施すことをシームシーリングという。

ジェネレーター

 ガソリンを燃料とするバーナーやランタンを構成する部品のひとつ。燃料を気化させるための管状のパーツで、燃焼部にセットされている。

 カーボンなどの不純物が詰まりやすく、定期的なメンテナンスが必要。

縦走

 尾根伝いにいくつかの山頂を通って歩くこと。

ショルダーストラップ

 ショルダーベルトに取り付けられているストラップ。ここでザックの肩周りが自分に合うよう調整する。

ショルダーベルト

 ザックを背負う際に肩にかかるもっとも重要なベルト。中型以上のザックではショルダーベルトにパッドが内蔵されるなどして肩への負担軽減が図られているものが多い。

 ザック選びの際には重要なチェックポイントとなる。

スタッフサック

 大きなものをコンパクトにまとめるておく為に用いられる袋。主に山行時、テントやシュラフなど圧縮の効くものを入れておくのに用いる。

 長期間の圧縮は生地や中綿にとって大きな負担となるため、自宅での保管時はゆったりめのストレージサックを利用する。

スタティックロープ

 クライミングに用いられるロープの一種。伸びを最小限に抑えたロープで、重さに対し衝撃の加わらない用途で使用される

 逆に伸び率の高いロープはダイナミックロープ。

ストレージサック

 主にシュラフなどを保管するのに用いられるゆったりめの袋。ストレージバッグ。

スパッツ

 足元に装着する防水素材のカバーのこと。雨や雪が靴の中に侵入するのを防ぐほか、雨上がりの泥除けとしても利用される。

スネークバイトキット

 毒蛇や毒グモ、蜂などに噛まれた際の応急処置に必要な道具をそろえたもの。ポイズンリムーバーなどが入れられている。

スメアリング

 クライミング技術のひとつで、シューズの底全体を使って体を支えること。対義語は「エッジング」。

スラブ

 大きな一枚岩。

前室

 テント本体とフライシートの間にできる入り口部分のスペース。急な雨でも濡れることがないので、テント内が窮屈な時に靴やザックを置いておくスペースとしても利用できる。

遭難

 山における遭難とは、怪我や病気、悪天候、雪崩、地図の読み違えによる迷走など何らかの理由により自力で帰還できなくなることを指す。

 最近では中高年者の遭難が相次ぎ問題となっている。それらの直接的要因は様々であるが、元を辿れば自分の体力を過信した計画やスキルを無視したコース設定などに起因するものが大半である。十分な経験を積んだリーダーの下で行動することが求められる。

 なお、万一遭難して地元消防団や民間ヘリコプターなどが動員された場合、多額の費用が請求される。このような事態に備えて山岳保険に加入しておくことも必要であろう。

た行

タープ

 主にオートキャンプで用いられる日よけ・雨よけのための天幕。ターポリン(英:tarpaulin)。

 もともとは、キャンパス地などににタールを塗った防水布のこと。

ターポリン

 →タープを参照

ダイナミックロープ

 クライミングに用いられるロープの一種で、万一の墜落の際に落下衝撃の吸収を図るためある程度伸びるように作られている。一般登攀用として広く利用されている。

 逆に伸び率の少ないロープはスタティックロープと呼ばれる。

ダッチオーブン

 分厚い金属製の蓋付鍋。ぴったりと密封した蓋の上に炭をのせ、全体から加熱するオーブンとしての役割も果たすことからこのように呼ばれている。オートキャンプにおける調理用具として、近年人気が高い。

ダブルステッチ

 ジーンズ等の縫製にも用いられる二重の縫い目による丈夫な縫い方。ザックやテント、アウトドア用ジャケットなどの耐久性を要求されるものではダブルステッチによる縫製がなされている。

チェストストラップ

 胸の前で左右のショルダーベルトを繋ぐ固定用ストラップ。ザック上部の横揺れを防ぐとともに、ショルダーベルトのズレを防止するためにある。大型のザックには欠かすことができない。

チョック

 クライミングに於いて岩の割れ目に差し込んでプロテクション(支点確保)を取るための道具の総称。

プロテクション

 墜落を止めるための支点。プロテクションにはアンカーボルトやハーケン、チョックなどを利用する。

ツツガムシ

 ツツガムシはアジア全域に見られるダニの仲間。主に山林、河川敷などの草地、耕作地などに生息する。通常、野ネズミなどに寄生しているが、ツツガムシ病リケッチアを保菌する固体が人間に吸着すると菌が感染し、ツツガムシ病に至ることもある。

ツツガムシ病

 ツツガムシを媒体としたツツガムシ病リケッチアの感染によって引き起こされる感染症。1~2週間の潜伏期の後、高熱とともにリンパ節が腫れ、発疹、筋肉痛などの症状が出る。酷い場合は多臓器不全に至り、死亡することもある。

デイパック

 →サブザックを参照

テント

 木や金属の骨組みと布地から成る仮設の居住空間。天幕。

 昨今の山岳用テントはドーム型のものがメインでテント本体、骨組みとなるポール、テントの上にかけるフライシートの3つで構成される。

登攀

 険しい岩壁などをよじ登ること。

登山

 山に登ること。山登り。

トレッキング

 トレッキング(英:trekking)は山歩きを意味する。登山は山頂を目指す行為であり、トレッキングは必ずしもそこに目標があるわけではない。しかし、低い山が多い上に山頂付近まで道路が整備されているような日本ではその境界が難しい為、日帰りの登山などまで含有してトレッキングと表現することもある。そのため、「軽登山」といった意味合いも持っている。

トレッキングポール

 通常2本1組で使用するスキーのストックに似た杖。膝や腰への負担が軽減されるため、長時間の歩行が想定される登山やトレッキングなどで使用される。

な行

雪崩

 雪崩(英:avalanche)とは傾斜地に降り積もった雪が、重力の作用によって崩れ落ちる自然現象のこと。すべり面の違いによって表層雪崩と全層雪崩に大別されるのが一般的。

 表層雪崩はすべり面が積雪内部にある雪崩のこと。雪は降雪時の雪質や気温などの違いから層となって堆積しているが、層と層の間に結合が弱い部分があることから起こるとされている。積雪の上にさらなる短時間での大量降雪があった場合などに起きやすいとされている。一方の全層雪崩はすべり面が地面にある雪崩のことで、すなわち斜面の雪がてすべり落ちる現象。気温の上がる春先春先などにに多く発生します。

 雪崩の恐れのあるエリアに入る際はビーコン(電波発信機)を装備して万一雪崩に巻き込まれた際の生存率を高めるとともに、他の人が巻き込まれた際のレスキュー装備としてゾンデやショベルを携行しておくこと。

ニッカー

 →ニッカーボッカーを参照

ニッカーボッカー

 ニッカボッカ、ニッカ(ー)などと略す場合が多い。半ズボンの一種で、膝下ですそをくくるようにベルトで締めて着用するもの。登山用として多く広まったが、最近ではあまり好まれない。

寝袋

 →シュラフを参照

燃料

 アウトドアで利用するバーナーやランタンなどの燃焼器具のエネルギー源はガスかガソリンである。比較的取り扱いがしやすいことから最近ではガスが主流となっている。

は行

バーナー

 広義には燃焼装置全般を指す言葉であり、燃料を燃やして利用する道具すべてを指すべきものであるが、アウトドアでは調理用火器をバーナーとし、照明に用いるランタンは含めないのが一般的。「ストーブ」「コンロ」とも言う。

 アウトドア用バーナーはガス、もしくはガソリンを燃料とする。

ハーネス

 ロープと体をつなぐために用いられる安全具。

 ハーネスがきついとクライミング中の動きを妨げることにもなるため、自分の体にフィットするハーネスを選ぶことが重要となる。サイズはある程度調節できるが限度があるため、あらかじめ実際に使用するときのウェアを考えて選んでおいたほうがいいだろう。

ハイドレーションバッグ

 手を使わずに水分補給が出来るよう口元まで伸びたチューブの付いた水袋。ザックや専用のバックパックに入れて利用する。

 トレイルランニングなどで利用されることが多い。

パッキング

 ザックに荷持を詰める行為をさす。

バックパック

 →ザックを参照

パッシブプロテクション

 稼動部のないプロテクションデバイスの通称。通常、ナッツのことを指す。

 逆に稼動部を備えたプロテクションデバイスの総称はアクティブプロテクション。

ハンガーノック

 エネルギー補給をしないまま激しい運動を続けた時に陥る極端な低血糖状態による引き起こされる症状で、突然動けなくなり食べ物を受け付けなくなる。脱水症状とは異なる。こまめにエネルギーを補うことで予防できる。

パーコレーター

 金属製の濾過式コーヒーメーカー。内側上部にコーヒーの粉を入れるドリッパー(濾過器)部分があり、水を入れて火にかければ沸騰したお湯が中央のパイプ部分を上り、上部のコーヒーが濾過されてコーヒーが出来る。沸騰のさせすぎには注意。

ピッケル

 雪山などの凍った斜面で用いる小型の斧。もともと杖と斧の両方を兼ねるものとして誕生した。シャフト部分がストレートのものとカーブしたものとあるが、カーブ用がアイスクライミングに向いているとされる。重量やグリップのフィット感が主な選択基準となる。

ピナクル

 稜線上に突き出た岩の峰のこと。移動が困難なことが多く、迂回するにも岩壁につき当たるすることもある。

ビバーク

 野営のこと。道に迷ったり、キャンプ地までの移動が困難なときに緊急に行うことが多い。雪山でのビバーク時はそれなりの覚悟が必要。ビバークしなくてもいいようなしっかりとした計画が必要。

フライシート

 テント上部を覆うシートで、防水、結露防止、保温性向上などの効果がある。テント全体を覆うタイプをフルフライ、出入り口が露出しているタイプはハーフフライという。

フリークライミング

 ロッククライミングの一種。安全確保の為の道具以外は使用せず、自らの四肢だけで自然の岩場や人工の壁を登るスポーツ。

プロテクションデバイス

 クライミングの際に岩の割れ目やポケットに押し込むなどして設置する金属製の道具。ロープを安全に保つことを目的に用いられる。稼動部のないパッシブプロテクションと稼動部のあるアクティブプロテクションの二つに大別される。道具により使い方や特性が異なるので、目的の壁にあったものを選んで使用する必要がある。

ペイル

 アウトドアにおけるペイル(英:pail)は通常、ランタンの取っ手のことを指す。持ち運びの他、枝に吊るしたりする用途にも利用される。

ペグ

 テントやタープを設置する際に用いる固定用の杭。金属製、ABS樹脂製などさまざまなものがあり、地面の土質や固さに応じて使い分ける。

ポイズンリムーバー

 毒蛇や毒グモ、蜂などに噛まれた際、毒液を吸い出すために使用する道具。針のない注射器の形をしているものが多い。

ポール

 テントの骨組みのこと。複数のジョイントを持ち、折り畳みが可能。近年ではアルミやグラスファイバーなどが用いられ、軽量・コンパクト化している。

火屋

 ランタンの発光源を風や衝撃から守るためのガラスや金属製ネットなどで作られた囲い。

ボルダリング

 フリークライミングから派生した、数メートル程度の低い岩をロープなど使用せず体ひとつで登るスポーツ。

 万一の墜落に備えクラッシュパッドと呼ばれる安全マットを下に敷くほかは安全の為の確保用具など一切使用しない。

ホワイトガソリン

 石油を精製する過程でできる無添加、無着色のガソリン。アウトドア用のバーナー、ランタンなどで使用するガソリンとは、通常ホワイトガソリンのことを指す。揮発性が高く引火点が低いため、厳しい寒さの中でも強い火力を安定して供給できる。

 これに対し、自動車の燃料として用いられるもは赤ガソリンと呼ばれる。緊急避難的にホワイトガソリンの代わりに赤ガソリンが使える燃焼器具もあるが、赤ガソリンは不純物が多くカーボン付着の元になるためあまり推奨されない。

 また、ホワイトガソリンと白灯油とは別物である。一部の燃焼器具には白灯油を指定燃料とするものもあるため、誤って使用することがないよう注意を払う必要がある。

ポンピング

 ガソリンを燃料とする火器において使用前あるいは使用中に空気を送り込んで加圧し、燃料を気化させるための作業。

 ポンピングが不十分だと燃料が噴き出したり、不完全燃焼により一酸化炭素中毒を起こす危険がある。

ま行

マントル

 ランタンの中心部にとりつけるメッシュ状の発光体。硝酸トリウム・硝酸セリウムなどをしみこませた合成繊維でできており、空焼きをして石灰化させることにより発光する。

 比較的最近まで製造・販売されていたマントルでは、発光効率を上げるために放射性物質トリウムが含浸されていたものが多い。トリウムは自然界に普通に存在するものであり、その量も十分法令の範囲内で人体にも影響を与えない量ではあるが、最近では各メーカーともイメージ悪化を考慮してかトリウムを使用していないマントルに置き換えられつつある。

ら行

ラグ

 靴底の溝。

落石

 石や岩が崩れ落ちること。風雨による劣化が元で自然に起きるものと、人間などが起因となって起きるものとがある。

 回避が困難なルートの通過中や、キャンプ設営地などで発生すると大事故につながる危険がある。万一、落石を目撃したり、発生させたりした場合は大声で「ラーク!」と叫び、周囲に注意を促すこと。

落盤

 洞窟などで天井や側面の岩石がくずれおちること。

ランタン

 主に野外で用いられる周囲を照らすための携行可能な照明器具。油を燃料とするものはカンテラとも言うこともある。

 ガスやガソリン、電気、ロウソクなど様々なものが利用される。ガスやガソリンを燃料とするランタンは、マントルと呼ばれる発光体を燃やすことで機能する。また、テント内などの狭い空間でも利用できる電池式もオートキャンプを中心に広く利用されている。

リッジ

 山の稜線。尾根。

リュブリカント

 ガソリンを燃料とするバーナーやランタンのポンプノブに用いる潤滑油。

稜線

 山の峰と峰を結んで続く線。尾根。

ロッククリフ

 岩の断崖絶壁のこと。

わ行

ワンゲル

 →ワンダーフォーゲル

ワンダーフォーゲル

 ドイツ語の渡り鳥(独:Wandarvogel)の意。略してワンゲルと呼ぶこともある。転じて、現在ではアウトドア活動を行うクラブ・サークルのことを指す。